呪術廻戦 Raw Chapter 20

第20話で、真人との戦いは一方的な蹂躙へと変わる。真人の術式「無為転変」は、魂の形状を直接ねじ曲げ、肉体を無力な「異形」へと変質させる。七海建人は苦戦を強いられ、虎杖悠仁の攻撃は魂を傷つけられないため全く通用しない。絶望的な状況下、七海は己の「三七分割」で真人の魂そのものを狙うという捨て身の戦法に打って出る。しかし真人はそれを「面白い」と嘲笑い、さらなる変幻自在の攻撃を繰り出す。理屈を超えた「悪意」の前に、プロの技量さえもが無力に見え始める、緊迫と絶望が支配する死闘の一話だ。

現場に残された存在は呪霊ではなく、術によって姿を変えられた人間の成れの果てだった。七海は冷静に、改造された人間はもう元には戻らないと告げる。七海の報告を受けた悠仁は、助けを求めていたはずの命を祓わなければならなかった現実に、静かに拳を震わせる。その頃、真人は順平を下水道のアジトへ招き入れ、呪霊が生まれる仕組みや、人間の心への持論を楽しげに語っていた。順平は初めて、自分を否定しない聞き手を得たのだった。

敵でありながら順平に寄り添う真人の不気味さが、物語に深い影を落とす回だ。真人の語る呪霊論は、順平だけでなく読者の倫理観をも揺さぶってくる。第20話 RAW原稿では、改造人間の異様な作画が事件の残酷さを物語る。調査と対話、二つの軸が静かに、しかし確実に悲劇へ近づいていく。次回、高専は順平への聞き取り作戦を進め、七海は真人の潜む地下へ単身で向かう。

呪術廻戦 Raw Chapter 20
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